お墓の外柵とは?役割や費用相場、リフォームの手順からメリットを紹介 | お墓のキホン | 石乃家(いしのや)

お墓の外柵とは?役割や費用相場、リフォームの手順からメリットを紹介

お墓を囲うように敷かれている石材、実は正式な名称があり「外柵」といいます。読み方は「がいさく」です。

外柵にはどのような役割があるのでしょうか。また劣化が目立ってきた際には、どのように修繕すれば良いのでしょうか。

この記事では、外柵の役割や外柵をリフォームするタイミングや手順、費用の相場などを紹介します。ぜひ最後まで読んで、今後の参考にしてください。

外柵(がいさく)とは

先述したように、外柵とはお墓を囲うように敷かれている石材のことです。戸建て住宅でいう、堀や柵をイメージするとわかりやすいでしょう。

外柵の役割

そもそも、外柵にはどのような役割があるのでしょうか。外柵は、隣の墓地との境界線を示しています。自分たちの墓地であるスペースをわかりやすくするため、囲いを作って、お隣のお墓との境目をハッキリさせているのです。さらに外柵には、あの世と現世の境界線を示す宗教的な役割もあるといわれています。

外柵の種類・デザイン

外柵にはさまざまな種類やデザインがありますが、大きく2つの種類に分けられます。

  • 関東型
  • 関西型

関東型とは、墓所の手前部分に門柱が建てられている外柵です。立派な構えで豪華な印象があります。対して関西型は、基本的に墓石の周りを石材で囲っただけのシンプルな設計です。関東型と関西型は、さらに階段型やフロア型、丘カロート型などに分けられます。なお石材店によって、外柵デザインの呼称は異なります。このように、外柵のバリエーションは豊富です。墓所の広さや予算、好みによって、自由に選択できます。

山間部の斜面に建つお墓

外柵のリフォームを検討するタイミング

外柵はどのくらいの耐用年数があるのでしょうか?

結論から申し上げると、外柵は30〜50年が耐用年数といわれています。しかし立地環境や建立状況によって、30年もたないケースもあるため、実際には劣化状況を見てリフォームを検討する必要があります。具体的には、以下のような劣化やダメージが確認できたら要検討です。

  • ひび割れ
  • 墓石部分の傾き
  • 石材のズレ

目立つ劣化がなくても、耐震性の不安が考えられます。すぐに倒壊する可能性は低いとしても、早めに対策しておくと安全です。

地震の影響で割れた外柵

外柵をリフォームするメリット

お墓の外柵リフォームには、以下のようなメリットがあります。

  • 改葬より費用がかからない
  • 大きな地震発生時、墓石への影響を最小限にできる
  • 階段型からフロア型にすればお墓参りが安全になる

外柵をリフォームする最大のメリットは、お墓全体をリフォームするより安価で済む点です。お墓は墓石や外柵以外にも、墓誌や灯篭、塔婆立などの付属品で構成されています。お墓全体をリフォームして改葬し、一から作り直すとなると、数百万円の費用が必要です。しかし外柵のみのリフォームならコストを抑えられ、負担が少なくなります。

さらに劣化した外柵をリフォームしておけば、大きな地震や台風などの災害時にも安心です。揺れや強風で墓所の基礎に負担がかかると、お墓の本体である墓石にも影響が出る可能性があります。外柵をリフォームし、基礎部分を強化しておけば、災害発生時の影響を最小限に抑えられるでしょう。また階段型の外柵からフロア型の外柵にリフォームすれば、高齢者でも安全にお墓参りできます。

メリット

外柵をリフォームするデメリット

反対に、外柵をリフォームするデメリットを確認してみましょう。

まずは費用の面でのデメリットです。お墓全体のリフォームよりは安いとはいえ、外柵のリフォームにも一定の費用がかかります。墓所の大きさや選択する外柵デザインによっても異なりますが、30万円程度の費用を用意しなくてはいけません。また、長い目で見た際、改葬した方が安価に済む可能性があります。数年ごとに少しずつリフォームすれば、一度にかかる費用は安価で済みます。

しかし何度も石材店にお願いすると、やはりその分効率は悪くなり、コストは膨れてしまうでしょう。一時的には安価で済むかもしれませんが、お墓全体を立て替えた方が安くなる場合もあるため、どちらが良いか石材店に相談してみましょう。

メリット・デメリット

費用相場

外柵をリフォームする際に発生する費用相場を、細かい項目ごとに紹介します。

石材

外柵に使用する石材によって大きな差が出る項目です。コンクリート製なら安価ですが、御影石を使うと費用相場は上がります。また石材が国産か外国産か、産地によって見積もりの額も変わってきます。さらに石材の使用量も関係するため、墓地の広さに比例して費用も高くなるでしょう。コンクリート製の外柵リフォームなら、2㎡で15万円程度が相場のようです。御影石の外柵では、数十万円~数百万円にもなることもあるため、見積もりを取ってよく検討しましょう。

基礎工事費

お墓も戸建ての住宅と同じように、基礎工事が必要です。外柵を設置する部分の地面を掘り起こし、コンクリートを打って地盤を作ります。1㎡あたり3〜5万円程度が相場となっています。

外枠工事費

外枠工事費は、使用する石材の量によって差が出ます。2㎡で10万円程度が相場といわれています。

まき砂利

墓石の周囲には、まき砂利と呼ばれる小石を敷き詰めます。まき砂利には大きく3つの種類があり、利用する砂利の種類によって費用は上下します。一般的な玉砂利であれば、1㎡の墓所には60kgほど必要です。相場は20kgで2,000円程度のため、1㎡の墓所に必要なまき砂利は、1万円弱です。

耐震金具

外柵の転倒や横ズレ防止に、ステンレス製のL字金具をホールインアンカーで固定します。四隅の施工で2~3万円程度が相場です。

電卓とお金

外柵をリフォームする手順

外柵のリフォームが決定したら、以下の手順に沿って進めていきましょう。

  1. お墓のある霊園や墓地、寺院の管理者に工事の許可を取る
  2. 専門業者に依頼して見積もりを取る
  3. 業者と契約する
  4. 外柵リフォーム工事

手順を間違えると、周囲のお墓に迷惑がかかったり、管理者から注意を受けたりする可能性があります。また取り返しのつかないトラブルに発展するおそれもあるため、慎重に進めていきましょう。

霊園や寺院に許可を取る

まずはお墓のある霊園や墓地、寺院の管理者に外柵をリフォームしたい旨を伝えます。霊園によっては、外柵のデザインが決まっている場合があります。石材の種類やデザインに規定があるかどうかも、同時に確認しておきましょう。

専門業者に依頼して見積もりを取る

お墓の外柵リフォームは、石材店に依頼します。できれば複数の石材店に依頼し、見積もりを出してもらいましょう。高額な見積もりはもちろん、あまりにも安価な見積もりを出す業者は避けた方が安心です。お墓をぞんざいに扱ったり、手抜き工事をされるリスクがあるからです。ただし指定の石材店がある霊園や墓地は、ほかの石材店を利用できませんので注意しましょう。

契約

見積もりを比較・検討し、依頼する業者が決まったら、外柵リフォームの契約を締結します。いつ頃から工事に入るのかを確認し、霊園や墓地の管理者にも連絡しましょう。

工事

契約が終われば、いよいよ外柵リフォーム工事に入ります。工事に立ち合う必要はありません。もしも工事の様子が気になる場合は、工程予定を教えてもらいましょう。

STEP1~STEP4

外柵のリフォーム費用を抑えるコツ

改葬より費用が抑えられるとはいえ、外柵リフォームにもまとまった費用が必要です。できることなら、なるべく費用をかけずにリフォームしたいですよね。そこで最後に、外柵リフォームの費用を抑えるためのコツやポイントを紹介します。

一部分のみ修理する

外柵の一部分のみに小さなひび割れが入っているようなら、リフォームの前に修理を検討しましょう。セメントでひび割れを補修する場合は、2〜3万円程度で修理できます。ただし、一時的な対処にしか過ぎず、のちのちは大きなリフォームが必要となります。また地震や台風などの災害で外柵が崩れると、お墓本体が倒壊するリスクもあるため、注意が必要です。

日々のメンテナンスを怠らない

お墓に限らず、大切なものは日ごろから丁寧にメンテナンスしましょう。定期的にメンテナンスしていれば、墓石や外柵を長持ちさせられます。目地切れやひび割れ、ズレなど、早期に気が付けば、小規模の補修が施せます。ほかにも、外柵についたコケや泥、周囲の植木や雑草にも注意が必要です。特に外柵の隙間から生えた雑草は、ひび割れやズレ、傾きの原因になります。もちろんお墓の景観も損ねますので、こまめに草むしりをして取り除きましょう。

ポイント

まとめ

お墓の外柵は、あの世と現世の境界、隣の墓地との境界を明確にするために設置されています。外柵の劣化が進むと、お墓の本体である墓石やカロートにも影響し、大切なご遺骨を保存できなくなる可能性があります。外柵のひび割れやズレなどが気になってきた場合は、早めに補修をしましょう。外柵のリフォームにかかる費用は、墓所の大きさや使用する石材などによって異なりますが、30万円程度が相場です。お墓全体を改葬するより安価で済むため、見積もりを取って検討してみてはいかがでしょうか。

 

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