お墓の価格・値段・費用
お墓には永代使用料・墓石工事代(彫刻・施工費含む)・管理費がかかります。寺院は別途入檀料(初回のみ)が必要な場合があります。また、ローンでのお支払いも可能です。
<ポイント>
当社の掲載する民間霊園は「土地代+墓石工事費+彫刻代=合計価格」を表示
※2014年1月より、一部除き非課税の土地代以外は税別の表示価格となっています。
※公営霊園では墓所を設置する場所が分からないと正確な金額をご提示できなため使用料のみを表記しております。
※寺院墓地の場合は同じ面積の区画でも墓石工事代が異なる場合、使用料のみを表記しております。
永代使用料とは
永代使用料とは「土地を使う権利を永代に渡って取得するための料金」のことで霊園や寺院に支払い永代使用権を得ます。永代使用権とは「永代に渡ってその土地を使用できる権利」のことでそれぞれの霊園や墓地にある「使用規定」が契約内容となります。
一般的な感覚では土地を購入するのに近いのですがその内容は「土地を借りる」ということになります。そのため消費税や贈与税が掛からないとうメリットがあります。
<永代使用料は返還・転売不可>
墓所を使用したか否かにかかわらず納めた永代使用料の返還はないものとなっていることが多く、管理側に権利を返還しても永代使用料は戻りません。
また、永代使用権を転貸したり転売することもできません。
永代使用料の価格について
永代使用料である土地の代金は、立地条件(駅から近い・複数の公共交通機関がつかえる)などによって異なります。特に都内23区などでは公営・民間・寺院問わず料金が高く区画の大きさも0.50平米(間口50cm×奥行き50cm)の小さな区画が多いようです。都立の青山霊園では、1.60平米の土地代だけで、約480万円ほどかかります。
もちろん、郊外などに行けばお値段も大分かわります。ご親戚や親類も行きやすく「集まりやすい所」やご予算をご検討いただきながらいくつかの霊園を実際に見てみると良いでしょう。
地域 | 永代使用料 |
東京都23区 | 約160万円~200万円 |
23区外 | 約40万円~60万円 |
神奈川県 | 約40万円~60万円 |
埼玉県 | 約30万円~50万円 |
千葉県 | 約20万円~40万円 |
※管理料は1年間ごとに約4,000円~14,000円ほど支払いが発生します。
※寺院の場合はこの他に別途入檀料がかかる場合と入檀料が使用料に含まれている場合があります。
このように地域で料金が異なっておりますが、人気の高い霊園や立地条件の良い場所などではお求めやすい区画がすぐに埋まってしまうので、もしご見学して気に入った場所があれば一度仮申込みされることをおすすめいたします。
仮申込みでは、霊園にもよりますが「1~2週間ほど仮押さえ」が可能となっております。
墓石工事費とは
お墓の石を建てるのにかかる費用です。一般的には墓石とその工事代も含めて、墓石工事費と言い、石材店に支払います。最近ではローンで支払いができることも多くなっています。庵治石(あじいし)などのこだわりの石材を使ったお墓、彫刻を施した個性的なお墓、オリジナルデザインのお墓など、ご希望のお墓によって価格は様々です。次に、墓石工事費の内容を別々にご説明いたします。墓石工事費は、
●1.墓石(石材)
●2.彫刻費用
●3.工事・施工費)
この3つの要素で構成されますが、ほぼ「石材の種類」で費用は決定します。
それは、全ての料金に墓石の種類が関係するからです。
墓石(石材)の価格について
墓石の費用は、石材の種類・石を使用する量・石材加工費によって料金が変わります。石材の種類は国内産と外国産を含めて何百種類もありますが、黒系の御影石・白系の御影石・赤や緑など色のある御影石がなどに分類いたします。そして、石の硬さ・色・石目、産出地、等級によって石の性質や価格が分かれます。基本的には、石の目が細かくなれば密度も濃くなり色が黒系になります。
彫刻費用について
彫刻費用は、石材の種類・彫刻方法・彫りの深さと削る量によって料金が変わります。石材の種類には硬度の高いものと低いものがあり、硬い石ほど削る時間や職人の技量が必要なため料金が高くなります。そして、彫りが深く、削る量が増えれば料金も上がります。
また、特殊な彫刻方法である「影彫り」や「樹脂彫り」などは石自体の目が細かく黒系の石を使用しないと雨に濡れた時は見えなくなってしまいます。
工事・施工費について
施工は、石の種類・区画の大きさ・建てる場所の立地条件によって変わります。石は種類によって、同じ大きさでも重い石とそれほど重くない石があります。もちろん、人間が作業しておりますので、重い石を使い大きな区画の方が、時間も人数も必要となります。
最近の霊園などでは機械の搬入通路なども設計に入っているため追加料金がかからないようです。昔からある寺院墓地や都立霊園などでは搬入機やクレーンが入らないところもあるため、追加費用が発生する場合があります。
また、基礎工事が必要な場合などは、墓石の種類によっては基礎の深さが変わりますので、日数や納期に影響が出ることもあります。
昔は山の上などにお墓を建てる時は各部材を切り分けて運び、四つ合わせした組み方などがありました。そして硬度が高く、重い花崗岩の御影石ではなく、加工や彫刻のしやすい凝灰岩が使用されていたようです。
管理料とは
墓地を購入すると、定期的に管理費を支払うことになる場合がほとんどです。管理費の支払い方法は、1年ごと、5年分を一括など霊園によっていろいろなので、確認しましょう。また、管理費の未納が何年か続いた場合、永代使用権が取り消しになったりすることもあるので、契約の際には使用規定をよく読んで十分に納得した上で契約することが大切です。
入檀料(檀家制度)について
寺院墓地を求める場合は、檀家(檀信徒)になるのが条件です。入檀料は、墓地の使用料に含まれている場合と使用料とは別に納める場合があるので事前に確認された方が良いでしょう。また、寺院の維持発展などのために護持会費を納めることや、宗派にもよりますが、年に2回ほど施餓鬼法要などを行う寺院があります。
檀家制度(寺檀制度)とは
もともと、寺院墓地の檀家制度(寺檀制度)とは、徳川幕府がキリスト教を禁制とする為に、人々を必ず寺院に所属させ、宗門人別帳を作らせるためのものでした。現在、市区町村で管理している「戸籍謄本」などと同じ役割をしていました。檀家になる場合は「入檀家志納金」を納めなければならない寺院もあります。この入檀家志納金は、基本的にはその家の代々の子孫まで有効とされているので、お墓を継承する際に子供や孫が改めてお金を納める必要はありません。そのため、永代使用料に含めて明示している寺院が増えております。
また、寺院墓地では住職にお経をあげてもらった時や法要を執り行ってもらった時に、お金や品物など「お布施」を渡します。お布施はお菓子などで済ませてしまうケースもあれば、檀家の中である程度相場が決まっていて、その金額を包むケースなど、さまざまな場合が多いようです。
最近では、この「檀家制度」を廃止するお寺もあります。お寺の収益基盤である檀家制度を廃止し、年会費・管理費などや本堂建て替え時などに、寄付を求めることもしていないようです。
その代わりに、本堂を使用した葬儀費用を明確に提示して、宗教活動に専念することで幅広い信徒を受け入れています。戒名を付ける場合と付けない場合の料金も分けています。
また、こうした受入をするために宗教・宗派を問わない墓地や永代供養墓・ペット供養も行なっています。
檀家制度を廃止することで、その宗派に属していなくても、葬儀を行なってもらえる「安心を提供している寺院」も増えているようです。