よくあるご質問
墓石や彫刻について
墓石に自分で作った文字を彫刻出来ますか?
可能でございます。ただし、筆で書かれた文字のかすれや書の強弱は一部再現することは出来ませんのでご了承ください。
通常の彫刻方法では、文字に合わせてゴムを切り抜く作業があるため、石に彫刻するためには、文字に一定の太さが必要になります。
分かりやす例でご説明すると、油性のマジックの太いほうで書かれるぐらいの幅(2~3mm)以上が必要となります。その為、墓石に彫刻する文字は楷書体や行書体など筆文字をおすすめしております。また、彫られる際は太い部分の方がより深く彫られます。そして、文字は書くのではなく、石を削る作業なので、書き順もありません。
当社ではお客さまの書かれた文字は、担当が彫刻に適した内容に一部修正してからご確認頂いております。また、ご希望の内容によっては細かな彫刻が可能な方法もありますので、担当者からご提案もさせていただいております。
ポイント
墓石に彫刻する文字は石種によっても見え方が変わってしまうため、なるべく細かい部分は削除させて頂いております。実際に墓石に彫刻するときは、砂鉄を高速で吹き付けて、石を削り彫刻するため、細かな部分の再現には向いておりません。
また、石種によっては、硬度が変わり吹きつけ削る時間が変わることや石の目によっては削れ方も異なってきます。私どもでは、孫子の代までお使い頂くことを考えてご提案をさせて頂いております。お気軽にご連絡下さい。
お墓の墓石をオーダーメイドでデザイン出来ますか?
オーダーメイドのデザイン墓石は当社でも取り扱っております。
イメージされている墓石の形などによっては、お打ち合わせにお時間がかかりますので、ご納骨予定を含めてご検討していただいております。風の杜デザイン墓石最近では、ラジオの形の墓石をデザインさせていただきました。墓石のご契約から4ヶ月ほどお時間をいただき、ご希望のラジオ(無線機)の現物から図面を書き起こしました。墓石も加工中の写真をご覧いただきながら形のイメージを合わせていきました。
デザイン墓石は、イメージされているモノによっては、石種が一番重要な要素となります。それは、色や石の目によってデザインにあった石材を選ぶ必要があるからです。多種多様な石材がありますので目的のカタチや彫刻内容に合わせて選別します。
石材の種類を選別
ご希望のデザインによっては、色が合っていても石の目が粗い場合は加工や彫刻の際に思っていたデザインと異なってしまう事がありますの注意が必要です。
当社では、可能なかぎりお客様のイメージに合わせて、お打合せさせていただき石材の特徴や注意点をご説明しております。また、石材などの注意点以外にもデザイン墓石の場合でも、代々そのお墓を守っていくことになります。故人とご家族の思いも一緒に考えて作ることをおすすめしております。
予算(費用)を合わせる
もっとも重要なのは、石材の種類や加工内容とご予算を合わせることです。石材は黒系の石だけでも4~8種類に分かれております。その種類ごとにお値段違うのでデザイン墓石の仕上がりイメージ合わせて予算をご提案いたしています。
また、石のランクが上がれば石の目も細かくなり、彫刻や加工のお値段も変わってきます。そして、石のサイズも大きければ、そのサイズを切り出すための費用や磨き工賃も変わります。
注意点
デザイン墓石は通常の価格相場に比べ値段が高くなりやすいので注意が必要です。特に具体的になった段階での変更や付属品・追加彫刻が発生した場合などは追加料金が発生します。また、お客様のご希望であっても長く代々に渡って使っていただく墓石なので「石が欠けやすい加工」や「倒れやすくなるデザイン」はオススメしておりません。
ご不明な場合は、お気軽にご連絡下さい。
墓石に彫刻する建之や建立の違いや意味は?
意味合い上は「建之(これをたつ)」も「建立(こんりゅう)」と同じでお墓を「建てた日付」と「建てた人物」をさします。
お墓や石碑など記念碑に使用されていることが多く通常の生活のなかでは日本語としては見慣れない言葉かもしれません。建之彫刻画像もし寺院や神社がお近くにあれば奉納されいる記念碑や灯籠などの裏面や側面に「00年00月00日 ○○太郎 建立」と刻まれていますので見に行っても良いでしょう。ただし彫刻内容に決まりがないので建立者名だけの場合や日付だけ刻まれているかもしれません。
また「建之」場合は昔は読み下しで「これをたつ」と読んでいたそうです。
読み下しは文字を逆から読むので少し分解して「之(これ)を建(た)てる」として理解すると分かりやすくなります。文語体などの俳句や短歌に近い用語だったとも言われているようですが、現在の読み方だと「ケンシ」や「コンシ」と読んでしまい意味が分かりにくくなってしまいます。このためよく誤読してしまうことが多いので「建之」場合は漢字の意味として理解していただいた方が良いでしょう。
最近の霊園では「建之」も「建立」どちらも彫刻している墓石がありますが、私どもでは文語としての意図を残し刻むことがお墓を代々受け継がれる事と似ているため「建之」をおすすめしております。
ポイント
似たような意味合いですが寺院の山門などで見られる「山号」が書かれた横長の額では右横書きのようなに書かれていますが、昔は上から下へ、また行を右から左へと進めて文字を書いていたので、「1行1文字の縦書き」と考えられます。つまり、山号も漢字1文字づつの意味で理解した方が分かりやすいでしょう。また、今でも存在している右から左に漢字を読むケースは、車やトラックなどの横書きの社名やキャッチフレーズなどです。
これは移動することを考慮してあるので、歴史的な意味合いなどはありません。
妙法と位が戒名の彫刻原稿に無いのですが?
墓石に彫刻する場合は「戒名」だけを彫刻します。
白木の位牌に書かれている文字は戒名の他に、冠字や上文字、置字、梵字などが書かれている場合があります。宗派によって異なりますが、戒名の上にある「妙法」「法名」「新帰元」「梵字」など、これらは戒名を構成する文字ではありません。戒名の下にある「霊位」「位」などは、置字と言われ、これも戒名ではありません。その為、墓石に彫刻する場合は「戒名」だけを彫刻します。本位牌を作る際も同様に記入いたします。
戒名の代表的な構成例
戒名とは基本的に「○○院□□△△居士」というように、院号・道号・戒名・位号から構成されます。最近は院号はつくことはなく、道号・戒名・位号で構成される方が多いようです。
院号○○院の部分
かつては高貴な人や、社会的に高い貢献をした人に与えられていました。院号より高貴な尊称として「院殿号」もあり、大名などにつけられておりました。
道号(釈号、誉号)□□の部分
戒名の上につけられ、もともとは仏教を修めた人に与えられた。戒名の上につけられる字(あざな)にあたるものです。趣味や性格を表す文字が入ることが多い。
戒名(法名、法号)△△の部分
本来はこの2文字が戒名で、どんなに身分の高い人でもこの2文字が戒名です。仏の世界では平等であることが表現されています。生前の名前から1文字とって入れることが多いようです。
位号(性称・尊性) 居士の部分
昔は仏教徒としての階級を表していました。性別や年齢などによって違いがあります。成人男性は信士→居士→大居士、成人女性は信女→大姉→清大姉とランクが高くなる。また、15歳くらいまでの男の子は童子→大童子→禅童子、15歳くらいまでの女の子は童女→大童女→禅童女などとなっている。
戒名に含めない文字では、他にも宗派ごとによって「空」「妙法」「法名」「新円寂」「新帰元」「遷化」「早世」「霊位」「位」などが用意られます。また「梵字」場合は、それぞれの宗派の本尊をあらわしています。
水垂・亀腹・丸面取り加工て何をするの?
墓石の加工名となっております。
墓石は石材を切り出し形を作ります。その後、加工して洋型墓石や和型墓石を部材と言われるパーツに分けて墓地に施工(設置)していきます。途中の段階で行われている加工の部分で水垂や亀腹といった加工を施します。
「亀腹」加工などは、亀のお腹のアーチ部分に似た加工を行なっていたので、墓石の加工名として定着したようです。おもに、和型墓石の上台や墓誌の台石などに多く見られる加工方法です。用語集などでも「建物(鳥居など)の基礎などで饅頭のようにふっくらと盛った部分のことをいい、水はけを良くして基礎の保護をねらったもの」となっています。
2分面取り加工は、約0.6センチほど墓石の角を丸く削る加工をおこないます。これは、水はけ以外にも角を丸くすることで、墓石がカケてしまうのを防ぐ効果があります。墓石自体は天然の石なので硬度のあるもので尖ったかどを叩いてしまうと角が欠けてしまいます。これも、墓石を長く使用する上でなるべく加工しておきたい部分となっています。
注意点
墓石の種類によっては、石目の風味や色合いが変わりやすい石材もあります。その場合は加工の有無に関わらず石目に模様がでますので、事前に確認した方が良いでしょう。また、ほとんどの石種では、1年から2年では模様やサビは出ませんのでご安心ください。
詳しくはお気軽にご連絡下さい。
改葬(移転)前のお墓にある戒名や遺骨はどうなるの?
一番多い方法は戒名をまとめ「先祖代々之諸精霊」と彫刻します。
ご遺骨や骨壷について
前の墓所に刻んであった戒名(かいみょう)の数にもよりますが5つ以上彫刻されているのなら納骨されているお骨も大分古くなっているかと存じます。まず、古い遺骨を2〜3個ほど土に還して一つにまとめてあげます。最近販売されている新しい骨壷遺骨のが収められていた年数や数によっては各々の骨壷を小さくする方法もあります。
それぞれの骨壷から風化してしまった部分を土に返し残りを通常よりも小さい新しい骨壷に移動します。最近では写真のような骨壷も販売されていてご遺骨を移動する際に新しくすることもあります。
戒名を1つにまとめる方法
土に還した遺骨の戒名は一つにまとめるかたちで戒名を彫刻する場所の一番はじめに「先祖代々之諸精霊」と彫刻することが多いようです。その後、新しいお骨の戒名(法名)や俗名の順番に彫刻していきます。もともと、ご遺骨は33回忌を過ぎたら、先祖供養「弔い上げ」として土に返すことが多く自然に戻るのが人として良いことなのでしょう。
地方の風習からの成り立ちや仏教上の意味もあるようでが1つの区切りとして考えてた方が良いようです。
追加彫刻出来なくならいの?
最近では小さなお墓も増えていて埋葬者のお名前を彫刻する箇所が小さいことがあり「追加で彫刻が出来なくなるのでは?」と思われる方もおります。
彫刻箇所が無くなってしまった場合は通常墓誌を追加していくのですがお墓の形状や面積によっては作ることは出来ません。その場合は彫刻されていた場所を削り磨き直して再度彫刻していきます。
注意点
前の戒名を全部彫刻する場合は墓所の広さも含めて考えた方が良いです。1.00平米以下の場合は、墓誌などが追加出来ないことが多く墓誌をつける場合は出来れば1.5平米以上が良いでしょう。また、前の墓所の撤去費用なども発生するため、ご予算も考慮しながら大きさや石の種類をご検討頂くことをおすすめ致します。ご不明な場合は、お気軽にご連絡下さい。
お墓を建てるのにどの位の期間が必要ですか?
お客さまのご希望によってさまざまですが、当社では目安としては「2~3ヶ月」ほど頂くようにお願いしております。
「2~3ヶ月」の期間でご検討いただく内容
お墓は、墓石を建てるだけでなく、建てる場所である霊園や墓地を探す必要があります。その後、墓石のカタチや石種を決め、彫刻内容の確認後、実際に石の切り出しや加工・彫刻を経て墓石を設置・施工します。
お墓を建てるまでのポイントは5つ「場所」「交通」「価格」「石種」「彫刻」となり、以下の手順で考えていただくとよいでしょう。
お墓を建てる簡単な流れ(お墓をまだお持ちでない場合)
1.霊園・墓地を探し場所を決める
2.霊園内の墓地タイプを検討して決める
3.墓石のカタチや石材の種類を決める
4.墓石に彫刻する内容を決める
5.採掘→切断→加工・研磨→彫刻→検品→施工
ここまでが、おおまかな流れとなりますが、期間が少ないと(1)~(3)のご検討期間が短くなってしまいますので、最低でも2ヶ月ほどはあったほうがお勧めです。ただ、以前このご検討期間を長く取りすぎたため、どこの霊園が良いか分からなくなったお客様もおられました。
最近の公園墓地によっては、墓所の形態にも複数の選択肢があるため最初の印象を大事にすることも必要かもしれません。当社ホームページでは、複数の条件やテーマからお墓を探すことができます。
もちろん、お客さまによってはお急ぎの場合もあり、故人を四十九日に埋葬してあげたい方もおられます。その場合は、担当にご相談頂ければ可能な限り対応させて頂いております。また、納骨の時期は習慣的な部分では、「四十九日」や「一周忌」などに法要と合わせておこなうことが多いので周りの親類などとご相談されると良いでしょう。
ポイント
お急ぎの場合のおすすめの方法は、見本墓石などを使用することです。既に墓石自体は仕上がっているため、後は彫刻するだけて施工が可能になります。
また、実際に現物を見て決めることが可能な為、仕上がりがイメージしやすくなります。そのため最近では霊園に見本墓石を置いてある霊園も増え割引キャンペーンの対象としている場所もあります。その他にも、在庫石を一部加工して使用することも可能です。但し、見本墓石をそのまま使用するわけではない為、追加料金が発生する場合があります。ご不明な場合は、お気軽にご連絡下さい。
お墓の建て方で注意することは何ですか?
お墓を建てる時のポイントは周りの墓石の大きさに合わせることをお勧めしております。
最近ではあまり気にする方も減ってはおりますが、法要の時などに周りのお墓と比較したりする方もいるようです。また、日本人は比較的に横並びの意識が高かったこともあり、隣のお墓に合わせて建てる事が多かったためです。
特に隣に既にお墓が建っている場所などはそのお墓と高さや石種が違うと後から気になってしまわれる場合が多くあります。もちろん、ご予算の都合などもあり石種を選べない場合もありますが、高さなどはなるべく合わせるようにご説明させて頂いております。
先に値段だけで決めてしまい「余計なお金が掛かった」実際のケースがあります。
墓石の石塔は、2段式や3段式のモノがあり高さが異なっています。一列に並んでいる区画で1つだけ低かったりすると違和感が出てしまい、後から2段式に変更されたお客様がいました。また、水鉢が別料金の墓地などでは最初は付けなかったのですが、後から建ったお墓には水鉢が付いている墓石が多くなって後から付けることになった事例も数多くあります。逆に小さい区画では必要以上の小物(地蔵や彫刻物など)を置きすぎて、落ちて割れてしまったこともあります。
もう一つのポイントは、建てる時期です。四十九日の法要などに間に合わせる必要がある時や法事が決まっている場合以外は、梅雨の時期などを避け天候が穏やかな月に施工日程を組んでもらうと良いでしょう。今年(平成25年~26年)のような異常気象場合は難しい場合もありますが、施工する時に使用する専用のボンドなどは雨天の場合は接着しにくい性質なので仕上がりにムラが出来る事があります。このようなムラは乾燥して来た段階にならないと発見出来ない場合もあるので対応が遅くなってしまいます。
一生のうちに何度も買うモノではないので、少しゆとりをもった購入をお勧めしております。
お墓を建てる時のポイントまとめ
先に値段だけで決めない
お墓の大きさや寸法は周りとなるべく合わせる
昔からある小物(水鉢や花立など)は無理のない範囲であれば付ける
区画の大きさに合わせて小物を置く
墓石の施工は雨が振りやすい月は避けてもらう
注意点
墓石の大きさを周りに比べて大きくしすぎるのも避けた方が良いでしょう。「目立って分かりやすいから」と言わる方もいたのですが、耐震性面で弱くなってしまう可能性があります。また、オリジナルデザインの墓石でもサイズは周りと合わせております。お墓は何度も購入するものではないので、お買い求めいただいた後も孫子の代までお使いいただけるように少し長めに考えた方が良いでしょう。
お墓の建立者の名前に「朱(赤色)」を入れないとダメ?
もともと「朱」を入れていたのは寺院で「生前戒名」を与えられた際に、墓石に彫刻する時に入れられていました。
仏教において「戒名」は、仏門に入った証であり、戒律を守るしるしとして与えられる名前です。かつては、「戒め」過ちを犯さないよう、自らの訓戒として生前にお寺にて戒名をいただいておりました。
そして、墓石に戒名を彫る場合に生前受領したと分かるように朱色を入れていた事から、建立者の名前にも朱を入れ「まだ生きています」とするようになったのです。
ただ、最近のお客様はそのような事にこだわらない方が多くなり、朱色を入れる方は少なくなってきております。それは墓石を建てる方は、まだ亡くなっていないので、わざわざ朱をいれる必要性も無いと考える方が増えてきております。
注意点
実際、地域の慣習によって、朱色(赤)を入れる場所が違うことも珍しくなく名前だけ入れる場合や苗字含めて全てに朱を入れる、生前戒名全体に入れるなどさまざまです。
もし、ご心配であれば戒名を頂いたご住職等にお伺いしたほうが良いでしょう。あまり習慣にとらわれずお墓はご先祖様を供養する終の棲家と考えるほうが宜しいのではないのでしょうか?
ご不明な場合は、お気軽にご連絡下さい。
墓石彫刻の原稿に記載してるペイントとは?
墓石に文字を彫刻した後に、彫刻箇所に色を入れるための指示になっております。
特に白系の御影石の場合は、彫刻部分が見えにくいため、当社ではサービスで白のペイントなどをお入れしています。
もちろん、お客さまのご希望でペイントを入れないことも可能です。
また、ペイント自体は水性の塗料を塗るので後から、ペイントすることも可能ですが、時間がたってから塗ると屋外にあるため汚れが付着しやすく、塗った塗料が落ちやすくなります。
中目石(G614)白ペイント色をいれる石種や場所は、主に石目(いしめ)が荒い白御影石の場合は、彫刻する大きさが小さい文字や花立てなどに「浮かし彫り」で彫刻する家紋に、白のペイントを入れることをお勧めしております。
白御影石でも彫刻する面積が大き場所は、彫られる深さによって陰影が出来るので、色を入れなくても彫刻文字は見やすくなります。墓石の正面に彫られる「○○之家」などが一番大きく深く彫られる場所になります。
また、当社では黒系の墓石につきましては、石材本来の色調や風合いを損なわないように、極力ペイントを入れないことをおすすめしております。
もともと、黒御影石の場合は石目が細かく、吸水率が低いため彫刻された文字が小さくても、見やすく細かく彫刻する影彫りなどに適している石材となっております。その為、昔から戒名や没年などを刻む墓誌(ぼし)には、黒御影石がよく使われてきました。
注意点
ペイントについて色指定には、可能な限り対応しておりますが、彫刻部分への着色は黒や白の原色系が見栄えが良く仕上がりが綺麗に見えます。基本的に屋外に墓石は設置致しますので、濃淡のあわい色や虹のようなグラデーションを使用する場合は、1~2年程度で微妙な色合いが失われる可能性がございます。
また、ペイント落ち防止にとコーティング剤などを使用しますと石材によっては経年変化によって石に影響が出る場合があります。
その他、ペイント(着色)とは直接関係ないのですが、象嵌(ぞうがん)と呼ばれる彫刻方法にすれば、石自体の色を使って石碑にはめ込む方法なのでペイント剥げのようなことは起こりません。ご不明な点やお気づきの点がございましたら、お気軽にご相談下さい。
彫刻する文字(フォント)を指定出来ますか?
ご指定いただくフォントを使用することは可能です。
ただ、墓石には紙に印刷するような細かい指定は出来ません。そのため、ご指定のフォントや書体によっては幾つか注意していただくポイントがあります。
書体の太さ
「明朝体」「英字」など細い文字は、彫刻には適していないため、実際に彫刻すると細い部分だけ彫刻が浅くなり見にくくなる場合や深く掘って石自体がカケやすくなってしまいます。当社ではご指定いただいたフォントの太さによっては、書体の文字を太くしてご提出しておりますので、お客さまがご指定したフォントと若干が変わって見えることがあります。
フォントのバージョン
フォントの書体については、同じ名前であってもバージョンの違いによっても文字が変わっているので注意が必要です。その為、確実にご指定頂く場合は、お客様が使用しているPCから直接紙にプリントしたモノを頂いております。プリント時にはご使用の書体文字をなるべく大きくしてプリントして下さい。または、アウトライン化が出来るソフトがあれば、アウトラインにしたデータをEPS形式でお送り下さい。(仕上がりはアウトラインの方が良くなります。)
当社で所有していないフォント
フォントの書体名のみをご指定頂いても、当社で所有していないフォントは出力が出来ませんのでご注意下さい。また、年賀状ソフトなどをインストールするとソフトに付属されたフォントがインストールされますが、通常販売されているフォントとは違う場合が多いため同じく出力が出来ません。可能であれば当社で取り扱っているフォント書体例からご希望に近いフォントをご指定いただけるとスムーズな対応が可能となります。
異体字フォントの登録文字数
異体字とは、同じ「渡辺」でも「渡邉」や「渡邊」があるように、同じ漢字でも違う文字です。通常お使いのパソコンに入っているフォントはこの異体字の数が少ないため、出力できない漢字があります。また、通常販売されいる筆文字のフォントは更に登録文字数が少なくなっております。通常の筆文字はフォント登録に時間がかかり、複数の文字を取り揃えられません。
当社で使用している専用フォントは、この異体字を数多く登録した書体を使用しております。それは、戒名などでこの異体字を使用する場合が多いからです。
また、墓石の彫刻する文字に統一感が取れるため全体の印象がよくなり、後から追加で彫刻する場合に難しい漢字あっても彫刻することが可能です。
実際に当社で使用しているメインの3書体であれば、「渡邊」の「辺」の漢字だけでも20種類以上ご用意しております。
注意点
まれに、実際に書家などが書かれたカレンダーの文字をご指定いただく場合がありますが、著作権・商標権が伴いますので、別途お客様の方でライセンス(使用料)をお支払い頂く必要があります。
また、当社が代行してライセンスを取得する場合は、取得料金以外に別途手数料が必要になります。
彫刻文字を3mmほど移動して小さくできますか?
彫刻原稿自体に直接ご記入いただいて、ご返信下さい。内容を確認して修正後、再度ご送付いたしております。
ただ、実際に墓石彫刻する場合は、3mmほど移動してもほとんど分からない場合があります。また、文字のサイズに関しましてもあまり小さくすると、石の種類にもよりますが、彫刻後に文字自体が見えにくくなる可能性がありますのご了承ください。
当社では、可能なかぎりお客様のイメージに合わせて原寸大彫刻原稿を仕上げておりますが石材は一つひとつの表情や特徴があり、石の硬度や石目によっては、仕上がりの見た目も変わります。同じ大きさでも白と黒を反転したマークなどが分かりやすい例です。一般的には膨張色や収縮色といった色の心理効果ともいえます。
白と黒の同じ大きさのマークが違うだけでも、大きさが違って見える場合があります。これを石の目や石材の色で考えいただくと分かりすくなります。
石の色が白系の御影石の場合は、彫られた箇所が磨いていない石の色である白になります。その為彫られた箇所の陰影で文字を認識します。つまり、彫られる深さによる影の色となるので、少し大きめの文字で彫刻した方が、実際の原稿に近いイメージとなります。
他の石材でも全て石目が存在し、彫刻する文字の深さなどにより、その見え方が変わります。もし、彫刻箇所を移動する場合は、最低でも1センチ以上動かさないと、実際に彫られた後は変わったようには見えない事が多いようです。
注意点
お送りしてある原寸大の文字彫刻原稿は、紙ベースですが実際には石材に彫刻する前の彫刻内容の確認になっております。彫刻現場実際に墓石に彫刻するには一つひとつ彫刻原稿からゴム型を切り出し、石材に切り出したゴム板を貼ります。その後、職人が石材の材質に合わせ彫刻部分を「削り、彫り込む」作業を行います。
また、石材もすべて天然であるため、同じ石材でも石目が変わり、彫る深さも変わってきます。紙へ印刷する工程とは全く違うため、石一つひとつの表情が変わるのが墓石特徴です。ご不明な場合は、お気軽にご連絡下さい。
墓石彫刻原稿の正面文字が上に見えるのですが?
はい。洋型横長の墓石の場合は、正面に入る彫刻文字を少し上にしてあります。
洋型の墓石は高さが低く耐震性に優れておりますが、実際に建てられて正面から見る時はお客様の目線から下に見ることになります。そのため原稿を真ん中に合わせると実際に見られる際に、少し下がって彫刻されているように見えてしまいます。
感覚的な部分による錯覚に近い現象ですが、当社では実際に墓石が建てられた時に合わせて彫刻原稿を作成しております。もちろん、お客さまのご希望で真ん中に合わせることもできますが、あまりおすすめはしておりません。ただ、花立など正方形に近いカタチの場合は四角いカタチに目線が合わさる為、額をとった上で真ん中に家紋を彫刻しております。
注意点
彫刻は、ゴム型をお送りしてある原稿を基に切り抜く作業を行います。そのため原稿の文字の太さよりも、少し大きさが前後いたします。また、彫刻される石の種類(色など)や石目と言われる密度によっても、仕上がりに違いがでます。最終的な仕上がりにあまり違和感がが出ないように彫刻原稿をお送りしております。
ご不明な場合は、お気軽にご相談ください。